※ご依頼者の方に許可いただいた範囲でご紹介させていただいています。
離れて一人暮らしをされていた叔母様が亡くなられたとのことで
生前からお世話をされていた女性の方から遺品整理のご依頼をいただきました。
独身でご自宅で介護を受けながら亡くなられたため、
お住まいに残された生活に必要だった多くのものがそのまま残されました。
かなりの分量になりますので、
ご葬儀の後、
ご家族や親せきの方がその片付けに途方に暮れてしまうのは当然だと思います。
行政などの法的な相続などの手続きは残されたご親戚で手分けをして進められていましたが、一番の問題は片づけだったそうです。
広い1LKDタイプのご自宅は介護スペースを意識されて設計されたものでした。
初回になる1回目は、下見も兼ねて伺い、重要書類の取り分けや、大事な形見品などのために同席くださいました。
2回目からはこちらにお任せいただき、概ねの仕分け作業を済ませました。
3回目で電化製品など大きなもの(冷蔵庫、洗濯機、掃除機、ダイニングテーブル、布団、衣類)などを 軽トラックで搬出。
4回目に残りの食器、鍋類、業務用サイズのゴミ処理機、寄付用の着物、衣類を同じく軽トラックで搬出。
全部で4回の訪問で終了いたしました。
重要書類が取り除かれた後は、残されたモノたちをどうするか?を決めることになります。
寄付・リサイクル・処分の3つに分けて考えて頂いています。
売却できないモノで寄付できるものは、ご了解いただいて提携している団体(一般社団法人リ・ファション協会)へ送料実費でお送りするようにしています。
リ・ファッション協会からは被災地への支援や海外支援として送らせて頂いています。
その他、デザイナーさんたちに衣服や小物をアレンジして再利用していただくために引き取っていただいています。
今回はご高齢でしたので着物類も多く、茶箱ごと送らせて頂きました。
リサイクルについては、できるモノとできないモノがありますのでその選別を更にして仕分けます。
処分についても、混載か分別かによって仕分け方が変わり、料金も変わります。
しかし一番大切にしていることは・・・・。
引き取るだけの仕事をしていないということです。
そこに残されたモノたちは故人が生きていた証のようなものですから、存在そのものが
言葉を持たない自己表現のようにも見えます。
それがあることでいつまでも故人と共にいるような気がしてなかなか片付けのできない人もいれば
もうこの世にはいないのだから使うことはないと割り切れる人もいます。
もちろんすべてを残しておくことは難しいのが現状です。
一部だけを残す場合や全部処分してしまう場合も気持の整理がつかないと
方向性を見出すまでに時間がかかることが多いと思います。
仕分けがなかなか進まない場合は、一緒に出して広げて故人を忍びながら片づけを進めていきます。
残された遺品を片付けながら生前どんな暮らし方をされていたのか?など
一緒に手に取ってお話を伺っているといろいろな思い出がよみがえってきます。
楽しかった思い出も辛かった病状も一緒に回想していくことで少しづつ気持ちの整理ができるのです。
だから「遺品整理」は本当に最期のお別れのための大切な作業になるのです。
トラックに荷物を運びこみ、引き取りさせていただきます。
最後にお部屋をすっきり清掃して終わります。
最後に現場をご確認いただきました。
モノの片付けもスッキリ終わって、気持ちの整理と共に、モノのお見送りも済ませたような気持ちになります。
かかる費用については、
大きくは 不用品として処分するモノの量によります。
今回1LDKのお住まいでしたが
軽トラックで4.4㎥(1日2.2㎥x2回の搬出)となりました。
軽トラ代、搬出費用、運搬費用、処分費用、寄付のためのリ・ファション協会への送料がかかります。
また今回は、
家電商品については一部をリサイクル品として処理することで、処分費用をいただいておりません。
費用については無料でお見積りいたしますので
お気軽にお問合せください。