(片付けサポートの事例はお客様の許可を頂いてご紹介させていただいています。)
初めての片付けのご訪問
50代の娘さんより、ご実家で一人暮らしの70代後半のお母さまの家の片付けのご相談をいただいたのは5年前でした。
当初は、モノであふれたお部屋にお布団をまっすぐに敷けないような状態でした。
浴室までモノで埋まっていて、入浴するときは一旦モノを出してから入浴し、
また浴室全体を拭きあげてモノをしまうという「浴室も収納庫」になっていたのがとても印象的でした。
このままではもし地震が来たら2棹ある箪笥(たんす)が倒れてしまうし、モノにつまずいて転んでしまうのが心配と娘さんからご相談いただきました。
初めて伺った日は、浴室にある靴を箱ごと5箱ほどリサイクルに出すことをご了承していただき片付けを行いました。
本格的な片付けを開始
それから3年ほど経って、脳出血で倒れられたと連絡をいただき、軽度ながら介護ベッドを置かなくてはならなくなりました。
そして本格的に片付けがスタートしたのです。
とにかく一番多いのが洋服でした。
とてもおしゃれな方でたくさん洋服やバックをお持ちでした。
サイズが合わなくなっていても絶対に手放さないとおっしゃるのです。
寄付やリサイクルも却下です。
たくさんの思い出と共に服やアクセサリー、着物などがぎっしりと収納されていました。
モノが多すぎて部屋の収納のキャパを超えていました。
そこでわたしと娘さんとで等身大の鏡を使ってファッションショーのように洋服をコーディネイトすることにしました。
着れない服も着れると主張されるので着ていただきました。
そしてサイズが合わないことを実感していただき着れる服だけを上下、アクセサリーや小物を合わせてすべてコーディネートしました。
こうして着れる服だけに減らすことができました。
続けて、食器なども必要なモノだけにすることができました。
新居への引っ越しのための片付けをサポート
それからしばらくして住居の立ち退きがあり今度は引っ越すことになりました。
新居のレイアウトも含めて、お引越しサポートをさせて頂きました。
そして今年、認知がだいぶ進行し身体も車いすでの移動になり、一人暮らしが難しくなったので特養ホームへ入所することになりました。
先日、娘さんと一緒に、ホームへお誕生日プレゼントを持参して伺って参りました。
高齢になるにつれて、必要になる片付け
このような形で、必要なタイミングでご依頼頂きながら、お客様とは長いお付き合いを頂くこともよくあります。
体力が衰えてからは、どうしても片付けもおっくうになりますし、
一人暮らしで、来訪者がなければ、片付けるきっかけが減っていくことも多いです。
高齢になられてからの一人暮らしのご実家の片付けは、
手助けする人と一緒のほうが進むことも多いです。
生前整理を進めながら、体力の衰えと共に、モノを減らして、
日々の暮らしの中でも、片付けやすい環境を整えることができます。
定期的な訪問で、見守りにもなりますし、
懐かしいものを片付けながら、思い出話を伺うこともあり、楽しい時間です。
また、年齢が進んで、身体が不自由になってからは、
転倒を防いだり、室内の移動をしやすくする安全な環境づくりにもなります。
そして、いよいよ、施設に入居されることになった場合、モノを減らしておくことで、賃貸物件を退去することも可能になります。
これからも元気で過ごされることを祈っております。
一人娘の娘さんも、ご実家の介護と片付けを通して、たくさんのことを経験されました。
50代を過ぎると、ご両親の介護や看取りと向き合うことになる方も多いです。
自分自身の老後のことも、親御さんを通して考えさせられますね。
ご依頼いただきありがとうございました。
他にも、娘さん、息子さんからのご依頼で実家の片付けのサポートをご利用いただいています。
お気軽にご相談ください。
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